グループ代表 茂手木 雅樹
グループ代表メッセージ
建設業界における施工管理職の不足は、単なる人手不足ではなく、日本社会全体の持続性を脅かす構造的な課題です。災害復旧、インフラ保全、再開発——私たちの暮らしの基盤を支える現場において、施工管理技術者の存在は欠かせません。しかし、その担い手は減少の一途をたどり、教育機会と待遇設計の不十分さから、次世代が育たないという悪循環が続いてきました。こうした状況を前に、エイトビットが「CONST-X」を立ち上げた理由は明確です。それは、"建設業界の人材構造を根本から変えるため"です。
「育てる力」で構造を
変える
エイトビットは創業以来、未経験者を育て、エンジニアとして社会に送り出す「育成力」を強みに成長してきました。創業3年で1,000名規模のエンジニア組織を築いた背景には、「人は正しく投資すれば必ず伸びる」という確信があります。
この信念を、次は建設業界へと持ち込みます。施工管理職は「現場の司令塔」であり、技術と調整力の両面が求められる職種です。にもかかわらず、体系的な教育機会が整っていないことが、若年層の参入を阻んでいました。だからこそ、私たちは育成を“事業の中心”に据えました。CONST-X
Academyでは、施工管理の基礎に加え、IT・AIのリテラシーを掛け合わせ、「デジタル施工に対応できる次世代型施工管理者」
を育てていきます。建設現場にもBIMやドローン、施工管理アプリなどのデジタル化が進む中で、現場を理解しつつテクノロジーを活かせる人材こそ、今後10年の日本を支える存在になると考えています。
「国土強靱化」への
貢献を使命に
施工管理職は、単なる職業ではありません。それは、社会の安全を支える“社会インフラそのもの”です。地震や豪雨災害が頻発する日本において、現場を統括できる人材が不足すれば、復旧は遅れ、生活再建も滞ります。国土を守るための最前線に立つ人材を育てることこそ、CONST-Xの存在意義です。私たちは、今後3年間で1,000名の施工管理技術者を輩出し、その一人ひとりが現場で活躍できる環境を提供していきます。単なる人材ビジネスではなく、「日本の国土強靱化を支える社会インフラ企業」 として、建設業界に新しい循環をつくり出すことを目指しています。
CONST-Xが描く未来
私たちが目指すのは、「育成」「還元」「定着」を三位一体で実現する持続可能な仕組みです。
未経験者には成長の機会を、
経験者には正当な報酬を、
業界全体には次世代の担い手を。
この循環を広げていくことが、結果的に企業の利益を超えて、
日本全体のインフラ維持と災害対応力の強化につながると信じています。
CONST-Xは、建設業界の“人のインフラ”を再設計するプロジェクトです。
10年先の現場を支えるために、私たちはいま、育成と還元の新しいスタンダードをつくります。構造を変える挑戦は容易ではありません。
しかし、エイトビットはこの3年間で、1,000名のエンジニア組織を築いてきました。人を育て、産業を変えることができるという確信があります。この確信をもって、私はCONST-Xを“次の国家的基盤事業”として成長させていく覚悟です。